エクササイズプログラムを考えるさい、スピードは意識されていますか?
クライアントにあわせた重量や回数の設定は意識されやすい項目ですが、スピードは
「ゆっくり上げてましょう」
「できるだけ速く上げましょう」
といったざっくりした指示でクライアントのタイミングで行わせるのがほとんどです。
スポーツ動作や、日常動作では、「他人のタイミングにあわせる」ことが多くなります。
(「上げるのに4秒、下ろすのに4秒で行いましょう」という時間にあわせて行わせるやり方もありますが、日常的な動作ではない)
クライアントへの指導のアイデアとして、スピードのコントロールを行わせています。(クライアントのタイミングではなく、私のタイミング)
スプリトスクワットを例にご紹介します。
スプリトスクワットとは、足を前後に開いた状態でスクワットを行う種目となります。
クライアントの目線ほどに、私の手を置きます。
(1mほど離れたところに)
クライアントには常に、私の手が目線と同じ高さになるようにしゃがんでいただきます。
ボトムポジション(最下点)まで手をおろしたら、スタート位置へと手を戻します。
はじめは、一定のスピードで上げ下げをしますが、慣れてきたら途中で止めたり、スピードを遅くしたり、速くしたりと変化をつけます。
実際に行ってみるとわかるのですが、クライアントが自分のペースで行うのと、私がコントロールして行うのでは、疲労感がまったくかわります。
スプリトスクワットを例にご紹介しましたが、他の種目でも行えますので、現場で試してみてください。