最近、スポーツを行う前の準備運動・ウォーミングアップでは、静的ストレッチではなく動的ストレッチを行うことが推奨され、一般の方にも知られてきています。
理由として、静的ストレッチを用いると、必要以上に可動域や柔軟性が向上されてしまうこと、筋発揮が低下してしまうこと、などからパフォーマンスが低下・傷害のリスクになるからと言われています。
運動前は動的ストレッチ、運動後は静的ストレッチを行わせることが、今では常識となっています。
調べてみるとたくさんの論文が出てきますが、片脚立位に関する論文を見てみました
□股関節外転筋・内転筋へのスタティックストレッチ が片脚立位保バランスに与える影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/46S1/0/46S1_H2-144_2/_article/-char/ja/
この論文の結果は、90秒のストレッチでは左右の動揺が大きくなったが、30秒のストレッチでは、バランスが向上した。とあります。
私も、ストレッチのセミナー中に試したことがあります。
①何もしないで、片脚立ちを行う。(最大60秒、得意な脚で行った)
②次に、ハムストリングスを60秒静的ストレッチを行わせてから、同じように片脚立ちを行う。
*最大60秒ですが、浮いている脚が地面についた時、支えている脚が動いてしまった時、計測終了。
①と②どちらが長時間立てたかを比較しました。
結果は、①のほうが立てた人、②のほうが立てた人、①と②変わらなかった人の3パターンそれぞれいました。
(詳細な人数は忘れてしまいましたが)
全員、②の方が短い時間になると予想していたのですが、意外な結果でした。
これらの現象は、なぜ起こったのか?あなただったらどう説明をしますか?
後日、私の考えを投稿します。
*静的ストレッチ:筋肉をゆっくり伸ばす、または同じ姿勢をキープして筋伸張させるストレッチ
*動的ストレッチ:反動を利用し、筋を伸張させるストレッチ