可動性と安定性について、考えていただけましたでしょうか?
「可動性と安定性」という2つの分類ではなく、「支持と操作」の2つを加えた4つの組み合わせで考えると、動作を見る視点がかわります。
*前回、ヒントでのせた画像は、「外側運動制御系」と「内側運動制御系」の図です。
身体を支えることと(支持)、動かすこと(操作)は身体の中では、役割が違います。
図は、投手の投球時の連続写真となります。
図を参考に見ていきましょう。
図の見方として、左上から右上、左下から右下へと続く連続写真です。

左上から4枚目くらいまでは、右足を軸として左足を上げていきます。
・右足:支持・安定性
・左足:操作・可動性
5枚目から9枚目までは、体重移動がおきてきます。
・右足:支持・安定性、操作、可動性
・左足:操作 → 着地してからは支持、安定性
・右腕:操作
・左腕:操作→7枚目は空中にあるが、支持となり右足の大殿筋の働きを促進
左下から
・右足:支持の割合は減っていき、操作
・左足:支持、安定性
・右腕:操作
・左腕:支持、安定性
ざっと分類をしてみました。
可動性・安定性といった単純な分離ではなく、いろいろな役割が重なり合い、動作が生まれます。
このような考えだと、エクササイズプログラムの引き出しが増えると思います。
いろいろな動作について、考察をしてみてください。