筋膜リリースというアプローチ方法があります。
実際、筋膜リリースと謳われているアプローチ方法を書籍やセミナーなどで体験をしましたが、本当に筋膜がリリースされているのか?
メカニズムを説明しろと言われても、自分の理解では説明することができませんでした。
(筋膜リリースと言われているやり方に効果がない!ということではなく、実際に行なっているアプローチでなぜ筋膜がリリースされたのか?が理解できないということ)
リリースという意味は、萎縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したりして、正常な状態に戻すことです。
日頃「筋膜リリース」という言葉を使うことはありません。
他にも様々なリリース方法がありますが、「筋肉を弛緩させる」もしくは「組織間の滑走を改善する」という表現の方が、自分の中ではしっくりきています。
身体の構造を大まかに分類をしていくと、皮膚、皮下組織、筋膜・骨膜の3層構造となっています。
皮膚と皮下組織間には、皮膚靭帯が存在(図①)し、適度な緩みをもっています。
皮膚靭帯が伸張できる範囲で皮膚が移動します。(図②)


筋・筋膜を覗くと、滑走障害は以下の3種類に分類できます。
①皮膚靭帯は緩んでいるが、皮膚の伸張性が低下しているため滑走障害が生じる(図③)
②浮腫により、皮膚靭帯の緊張が高まり、滑走障害が生じる。(図④)
③皮膚靭帯もしくは皮下組織に癒着が起こり、滑走障害が生じる。(図⑤)



続きは次回に。