先日、ワイドショーを見ていると「あなたのはどのタイプ?靴底の減り方でわかる下半身トラブル!!」というコーナーがありました。
形成外科の医者がゲストで登場し、靴底の減りかたから、身体のトラブルを解説するという内容。
医者は過去の経験から、問題がある人は大きく分けて以下の4種類に分類されるとのこと
①靴の中心部分が減るタイプ
②靴の外側が減るタイプ
③靴の内側が減るタイプ
④靴の減り方が非対称なタイプ
医者の解説によると
①の人は足関節背屈制限がある人でアキレス腱に問題がでやすい
(靴の中心が減るということは、足関節底屈位での着地が予想される)
②の人は、O脚で外股タイプ。
③の人は、X脚で内股タイプ。
④の人は、要注意で筋力が衰え骨盤や膝をいためやすい。
出演者の靴を事前にチェックをし、それぞれを説明。
出演者の長嶋一茂さんの靴は、外側がすり減っていたので、医者は②のタイプと説明。
長嶋一茂さんは、「全くの間違い」と何度も発言をしていました。
なぜなら、長嶋一茂さんはX脚で内股であるから②ではないと。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
Shape-labのセミナーでも解説をしていますが、アライメントの問題なのか、動作の問題なのか、問題を分けて考える必要があります。
アライメントから予測すると、医者と同じ考察となりますが、長嶋一茂さんのように予測と違ってしまう場合は、アライメントの問題だけでは説明できません。
アライメントはX脚だけど、歩くときはつま先を外旋・外側接地をして歩行をしているかもしれません。
長嶋一茂さんは違いましたが、膝だけをみたらX脚で、足関節の代償で外側荷重の場合もあるかもしれません。
(医者は、チェックをしたのがサンダルだったため、普段履いている靴をチェックしたら違った結果だったかもしれません、と解説をしていました)
靴底がすり減っているのは事実ですが、なぜそうなっているのか?は様々な問題が考えられます。
パターンで覚えるのはいいのですが、パターンからはずれた場合、思考が停止しないで考察できるといいですね。