
先日、10個の質問に○か✖️か答えてみてください。という記事を投稿致しました。
まだ回答されていない方は、まず回答されてから読み進めてください。
━━━━
10個の質問
━━━━
①腰痛は安静にしていては治らない
②腰痛は防ぐには腹筋をつけるべきだ
③筋トレは腰によくない
④身体はやわらかければやわらかいほどいい
⑤水中ウォーキングは腰痛予防にいい
⑥腰痛持ちは半身浴のほうがいい
⑦腰痛にはやらわらかめの敷布団がいい
⑧腰の調子がよくないときは、歩くのをやめたほうがいい
⑨腰の健康のためには寝返りを打つ方がいい
━━━━
書籍に書かれていた回答
━━━━
○ ①腰痛は安静にしていては治らない
X ②腰痛は防ぐには腹筋をつけるべきだ
○ ③筋トレは腰によくない
X ④身体はやわらかければやわらかいほどいい
X ⑤水中ウォーキングは腰痛予防にいい
X ⑥腰痛持ちは半身浴のほうがいい
X ⑦腰痛にはやらわらかめの敷布団がいい
X ⑧腰の調子がよくないときは、歩くのをやめたほうがいい
○ ⑨腰の健康のためには寝返りを打つ方がいい
━━━━
解説
━━━━
皆様、何問正解できましたか?
それでは、書籍に書かれている解説・私の考察(考え方・疑問)を加えて、それぞれを見ていきましょう。
━━━━
①腰痛は安静にしていては治らない(著者の回答:○)
・長く寝ているのは、治りを遅くする。
・安静にしすぎると筋力低下・関節の拘縮が進み足腰が衰える
○考察
・安静がまったく必要ないわけではなく、無理しない方がいい場合もある。
・痛みがある時期は、何をしていいのか?してはいけないのか?判断が必要。
━━━━
②腰痛は防ぐには腹筋をつけるべきだ(著者の回答:X)
・腰痛を防ぐには腹筋・背筋をつけるべきだ
→過去の治療の経験から、腹筋・背筋をがんばって腰痛が改善された人をお目にかかったことがない。逆に悪化してしまった人を数え切れないほど見てきた
・腹筋をガチガチに鍛えているアスリートも腰痛になる
・腰痛は筋肉も問題ではなく、関節の問題
(関節が荷重に耐えられず機能不全を起こしてる。悪い姿勢を改善する必要がある)
○考察
・腹筋と聞くと、クランチをイメージする人が多いのでないか。トレーナーであれば、腹筋のバリエーションはたくさんあり、最適な種目を選択できます。
・腹筋は時期により、強度・種目・回数を調整します。この調整が難しいため必要ないと判断されることがあります。
━━━━
③筋トレは腰によくない(著者の回答:○)
・筋トレは腰に良くないと考えている
・日常生活でも腰に負担がかかるため、筋トレでさらに負荷をかける必要はない
○考察
・日常生活以上の負荷に組織が耐えることができなければ、日常生活でいずれ組織は損傷してしまいます。
━━━━
④身体はやわらかければやわらかいほどいい(著者の回答:X)
・身体が硬いと腰痛はより起こりやすい
・身体の硬さイコール関節の硬さ
・かたすぎてもやらわかすぎもダメ
○考察
・やわらかすぎても硬すぎてもダメならば、硬くするには筋トレが必要ではないか?
━━━━
⑤水中ウォーキングは腰痛予防にいい(著者の回答:X)
・水中では身体の重みが3分の1になり、椎間板にかかる荷重負担も減るため、一見腰にいいように見える
・1番の問題は身体を冷やしてしまうこと
○考察
・水泳は身体を冷やすからよくないなら、水泳はどんな時に行うといいのだろうか?
━━━━
⑥腰痛持ちは半身浴のほうがいい(著者の回答:X)
・39度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かる全身浴がおすすめ
・半身浴は身体に良いイメージがあるかもしれないが、腰痛には当てはまらない
→首・肩、背中が冷えてしまうから
○考察
・首・肩の冷えと腰痛に関連はあるのか?
・関係があるとしたら、腰痛に限らずどんな症状でも全身浴が推奨されるのか?
━━━━
⑦腰痛にはやらわらかめの敷布団がいい(著者の回答:X)
・寝ている時は寝相が悪い方がいい
→無意識に身体をひねったり、足を動かしたりする行為が腰のストレッチとなる
→そのためやわらかい敷布団やマットレスだと身体が沈み込んでしまい、身体を十分に動かせない
○考察
・硬いマットレスで仰向けで寝た場合、股関節屈筋群に硬さがあると、骨盤前傾となり腰痛が悪化する場合がある。
━━━━
⑧腰の調子がよくないときは、歩くのをやめたほうがいい(著者の回答:X)
・日々身体を使わなければ、関節はさびついて動きが悪くなってしまうから、1日10分ウォーキングをする
→腰が痛くて10分できない場合は5分でも
○考察
・ウォーキングに限らず、痛みがある場合はエアロバイクやストレッチなど他の種目でもいいのでは?
━━━━
⑨腰の健康のためには寝返りを打つ方がいい(著者の回答:○)
・睡眠中の寝返りは、腰にとって欠かすことのできない運動である
○考察
・寝返りをするにはどうすればいいのか?
━━━━
まとめ
━━━━
また著者は治療家の方なので、基本的にトレーニングに対しては否定的な意見をお持ちのように感じました。
私の考えとして、1つの事象につき答えは1つではないと思っています。
例:
○腰痛に対して筋トレをした方がいい場合としない方がいい場合。
○マットレスがやわらかい方がいい場合とかたいほうがいい場合。
筋トレが腰痛によくないと結論づける前に、どんなトレーニングをおこなったのか?を検証する必要があります。
違うトレーニングを行なったら改善されるかもしれないからです。
実際、私のクライアントでトレーニングを行い改善されたケースがあります。
大事なことは、マットレスがやわらかいとどうなるのか?硬いとどうなるのか?を理解し、クライアントにはどっちが最適なのか?評価・問診をして、判断することだと思っています。
*上記であげた9つの質問に対して、自分なりの回答と、腰痛のクライアントをしている場合、どちらの回答が当てはまるのか?考えてみてください。