2021年11月8日日本武道館で行われた、「世界で一番楽しい学校サーカス」オンライン配信を閲覧し、学んだこと・気づいたいことをシェアしていきます。
*現在、全員の方の動画をYouTubeで閲覧することができます。URLは本文中にあります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
SA-CUSとは、キングコング西野亮廣が校長となり、面白い先生ばかりが集まる学校。 勉強の楽しさを大人に再認識してもらうためのイベントです。 お笑い芸人をはじめ、実業家や本物の学校の先生まで、あらゆる分野のエキスパートたちによる授業が繰り広げられます。 コンセプトは「世界で一番楽しい学校」。 子供の頃勉強が嫌いだった方や、明日を豊かにするアイデアを求める方に ぜひ足を運んでいただき、新たな世界観を広げる時間を提供します。
*ホームページより抜粋しました。
抜粋ページのURL:https://www.owndays.com/jp/ja/news/sacus
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2021年の講師は
①実業家 堀江貴文さん
URL:https://www.youtube.com/watch?v=WKnUHHc6NpI
②OWNDAYS社長 田中修治さん
URL:https://www.youtube.com/watch?v=EedY9O4qG3w
③ROLAND GROUP HD ROLANDさん
URL:https://www.youtube.com/watch?v=3dOvCrprnA4&t=213s
④キングコング 西野亮廣さん
URL:https://www.youtube.com/watch?v=hFV5qZyKZPo
○サーカス完全版(4名の方の動画が一気に閲覧できます)
URL:https://www.youtube.com/watch?v=QbwrGl0lZuE
*全員の方の動画が無料で閲覧できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4番目は西野亮廣さん。中田敦彦さんが新型コロナウイルスの影響で来日できなかったため、今までの講師の2倍、40分の講義となります。
結論を先に言います。
━━━
結論
━━━
講義のテーマは「生き残るためのVIP戦略」
生き残っていくためのVIP客を作ること。
VIP向けのサービス・商品を作るには、プレミアムとラグジュアリーの違いを理解すること。
プレミアムとは、競合がいる中での最上位のサービス・商品。
ラグジュアリーとは、認知度−普及度。
(多くの人が知っているけど、持っていない状態)
━━━
解説
━━━
前回は、「VIPをおさえる理由」「一律料金としてしまう理由①・②」について解説をしました。
まだ閲覧されていない方は、そちらを先に閲覧されてください。
前回解説した理由から、日本人はサービスの中で、「区別」「差別」を作りたがらなくなりました。
「区別」「差別」がないサービスは、一見平等で皆に優しいサービスのように感じますが、残酷で優しくないサービスです。
具体例をみていきましょう。
━━━
具体例①
━━━
アメリカのラスベガスにベラージオホテルという有名なホテルがあります。
・目の前に噴水があり、15〜30分間隔で壮大な噴水ショーが行われる
・5つの美しい中庭プールと緑豊かな植物園
・カジノ施設
・「シルク・ドゥ・ソレイユ」のシアター「オー劇場」を備える
・豪華な館内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○シングルルーム
広さ:47m2
料金:1泊1万5千円
○スィートルーム
広さ:約200m2
料金:1泊2,000万円(推測)
広さと料金を知り、疑問が生まれます。
スィートルームは、シングルルーム約4部屋分の広さ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
部屋の広さと金額を比較してみると、部屋の広さは4倍ですが金額は1000倍以上違います。
シングルルームを潰して、すべてスィートルームにした方が売上は上がるはず。
しかし、ベラージオホテルは、シングルルームを減らさないし、スィートルームを増やさない。
なぜか?
一旦、ベラージオホテルの話はおいて、次の具体例を見ていきます。
━━━
具体例②
━━━
今度は数字を交えて具体例を見ていきます。
飛行機の料金は、エコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラスと「区別」「差別」がある私達にとって身近なサービスです。
東京ーニューヨーク間の料金はいくらかを見ていきます。(価格は時期によって変動します)
【通常のサービス】
ボーイング777はすべての席を合計すると244席あります。
座席数と料金は以下の通りに分類できます。
□席数
・エコノミークラス :147席
・プレミアムエコノミークラス:40席
・ビジネスクラス :49席
・ファーストクラス :8席
□値段(片道)
・エコノミークラス :¥209,500
・プレミアムエコノミークラス:¥386,000
・ビジネスクラス :¥765,000
・ファーストクラス :¥1,724,000
全席が完売したとすると¥97,513,500(約1億円)となります。
この売上をあげることで、飛行機は利益を得ることができます。
【一律のサービス】
もし「区別」「差別」のあるサービスだったら?を考えてみます。
(全席エコノミー席だとしたら?)
ファーストクラスなどの席をすべてとっぱらい、ボーイング777座席をすべてエコノミー席とした場合351席となります。(あくまで仮定のお話です)
通常のサービスではエコノミークラスの料金は、¥209,500でしたので座席数351をかけると、合計¥73,534,500となります。
通常のサービスと比較すると約¥2,400,000ほど売上が下がることになります。
同じ売上を上げるためには、不足額を351人で割ることになり、1人当たり¥68,316追加で払う必要が出てきます。
この額は片道の1人当たりの額なので、往復・家族4人を想定すると¥546,528追加となります。
通常のサービスで考えてみると、エコノミークラスでない人達が不足額を負担してくれていたことになります。
VIPがいるおかげで、少ない額でサービスを利用することができていました。
では、VIP向けのサービス・商品はどう作ればいいのか?
次回に続きます。
