姿勢評価と分析オンライン講座を購入していただいた方から質問をいただきましたので、シェアしていきます。
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質問
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「前額面・矢状面の評価を行い、左重心や右重心、後重心や前重心がわかると思います。判定後、それぞれどの筋肉が短縮または伸長しているのか、それとその後のアプローチの方法教えていただきたいです。」
(図の評価方法)
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回答
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左右重心の場合、一般的に重心がよっている側の筋肉は緊張しやすいことが言えます。
(例:右側だったら右脚、左側だったら左脚)
前後重心の場合、骨盤・胸郭・頭部がどのような位置関係にあるのかによって、負担部位は変わってきます。
(どのような代償動作をするかは、人によって違います。)
筋肉の短縮・伸長に関しては私の考えですが、姿勢・重心の位置・日常動作・運動経験・筋肉量などによって変化するものなので、筋肉の短縮・伸長を知ることにあまり意味はないと思います。
(例:短縮・伸長がわかってアプローチをしても、重心位置や日常動作をかえないかぎり、筋肉は戻ってしまうから)
そのため、まずは筋肉の短縮・伸長にフォーカスするのではなく、なぜその重心をとっているのか?から紐解きアプローチ方法を検討されるといいと思います。
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まとめ
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筋肉の短縮・伸長は結果であって原因ではありません。
また、短縮・伸長を知るためには、各部位を正確に評価し身体の状態を把握しなければなりません。
(例:右脚重心→骨盤は前傾?後傾?挙上?下制?回旋?→胸郭は?‥‥)
1人1人の状態を把握するには労力がかかり、その割には重心などですぐ変化するため、無駄な作業になります。
筋肉だけにフォーカスするのではなく、全体をみていくことが重要だと考えています。
